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鹿とは?

鹿とは?

ここでは鹿の生態について解説します。鹿による被害は他の害獣の中でも最も大きくなっています。
「農作物が育たず困っている」、「林道の道路が土砂崩れによって塞がれてしまった」など・・・
このような悩みを持つ方も、まずは鹿について理解しておきましょう!

シカ

鹿(ニホンジカ)

分類:偶蹄目シカ科
体長:100~170cm
尾長:10~20cm
体重:40~100kg
体色:茶色

鹿の特徴

鹿は世界中の森林に生息していますが、日本に生息するのは主に二ホンジカです。二ホンジカは北海道から九州まで広く分布しています。
二ホンジカの亜種としてエゾシカやヤクシカが生息しています。共通した特徴としては、草食性で稲や草、苗木や樹木類を好んで食べ、胃袋が4つあり、食べたものを吐き戻して食べる反芻(はんすう)行動をすること、オスだけが角をもつことです。
また、繁殖力が強く、オスは一夫多妻のハーレムを作ります。個体によっては一日数十回も交尾をするので、オスの数だけが減っても個体数に影響しません。
二ホンジカの天敵はクマや狼ですが、国内に生息する狼は絶滅しており、さらにクマは雑食性なので、事実上天敵はいないとも言われています。
鹿は生まれて数か月で体重が50キロにもなる大型動物で、ジャンプ力が強いことも知られています。性格は臆病で、特に子育てシーズンのメスは気性が荒くなり、多少の学習能力もあるので小鹿が車にはねられると、それ以降から車に突進するようになったという例もあるようです。

150cmを越える柵を飛び越えるほど、跳躍力が優れている 性格は非常に臆病
森の中でも俊敏に移動することができる 食性は草食性
牛のように胃が4つに分かれている オスにしか角が生えてこない

主な生息場所

森林や草原、山岳地帯など、山地を中心に広く生息している。
小型の鹿は森林、大型の鹿は草原に生息する傾向がある。

日本に生息する鹿の種類

日本に生息している鹿なので、ニホンジカと言います。現在日本全国に広く生息していますが、その中で確認されているニホンジカの種類について紹介します。

・エゾシカ ・ホンシュウジカ
・キュウシュウジカ ・ツツマジカ
・マゲシカ ・ヤクシカ
・ケラマジカ  

鹿の習性

次に鹿の習性について説明します。鹿は、生きるためならどんな手段を使うのも厭わない危険な動物です。そのため、山林に出没することはもちろん、街中に出没することも珍しくありません。
そんな危険極まりない動物を対処するには、鹿自身のことを理解する必要があるのです!

鹿の行動

鹿は主に昼に活動しますが、森林の近くに人里の多い場所や、畑や田んぼといった農作物が育っている所があるなど、人目がないと判断した上で夜に活動します。基本的に早朝や夕方に出発し、日中は森林内で休息を取りながらエサを探し求めます。鹿はオス・メスと別々に群れを作っています。
中には単独で行動したり、子供を引き連れて活動することもあるようです。鹿の行動範囲は季節による食料の摂取状況によって異なりますが、平均で4.7平方キロメートルと言われています。鹿は草食性で、草類、木の葉、木の実、果実などを主に採っていますが、エサの収穫状況が悪い場合は、木の樹脂を削って食べることもあります。
また、鹿は臆病な性格として広く一般に知れ渡っていますが、その性格とは思えないほど身体能力が高い動物です。身の危険を察知すると3m、何かに追われていると6m程度飛び上がるとも言われています。

被害

鹿が人間にもたらす被害は主に農作物や森林の食害です。一日に数キロの植物を食べることもあり、また、適応能力が高いので自分たちが好まない草以外は、農作物や牧草、笹やタケノコ、道路に生えた草など何でも食べます。
これによる農家や酪農家への被害は大きく、なかには数億円にのぼる自治体もあるようです。さらに特定の植物を食べ残すことで生態系が崩れます。
また、鹿は樹木の皮をはがして食べるため、食べられた木が枯れることから、林業への被害も考えられます。樹木の立ち枯れによって土砂崩れや洪水のリスクが高まるとも言われています。
その他の被害として、車や列車への衝突事故や、フンが増えて不衛生であることとマダニや寄生虫の宿主であることから、鹿が増えすぎると感染症が広まるおそれもあります。

駆除方法・対策

鹿の駆除方法として、被害に悩まされてきた自治体では報奨金を出してハンターに狩りをさせていました。しかし、食用に適さない鹿の内蔵などを埋めずに不法投棄する悪質なハンターや、猟犬が飼い犬を噛んだり、民家にライフルを誤射する事故があったりと危険もあります。
現在、実際に取られている対策としては、電気柵、音や光による威嚇、天敵の狼を利用するもの、硝酸塩入りの毒餌をまく、罠をしかける・・・といった方法があります。
電気柵は、その名の通り柵に電流を通したものです。鹿はジャンプ力があるため1.5メートルから2メートルの柵も越えてしまうことがあります。そのため柵の高さだけを上げてもいたちごっこになってしまいますが、電気を通せば、鹿は臆病な性質ので刺激に驚いて逃げてしまいます。電気柵は自治体によっては設置の際に助成金が受けられることがあります。
また、音や光による威嚇も効くことがあります。古くから「ししおどし」という道具が使われていましたが、あれは今のような風流を演出するものではなく、竹筒が石に当たることで鹿をおどすものでした。現代では、LEDライト、狼の鳴き声や銃声などが出る機会が販売されています。センサー式のものとそうでないものがありますが、センサー式はセンサーのある場所を鹿が通らないと反応しないので、他の仕掛けと併用する必要があります。
鹿の天敵である狼を利用した方法もあります。狼の尿や体臭などのにおいを鹿の通る場所につけることで、鹿を撃退する方法です。狼の尿はペット容器などに入れて販売されており、鹿の他にサルやイノシシにも効果があるとされています。また、実際にヨーロッパなどから狼を輸入して森林に放つことも議論されていますが、こちらは現実的ではないようです。
その他、鹿の反芻行動を利用したものもあります。硝酸塩入りの餌をまくことで鹿を駆除する方法です。鹿などが硝酸塩を摂取すると、胃の中で硝酸塩が化学変化を起こし、血液中のヘモグロビンを結合して酸欠状態になります。この酸欠状態を繰り返すことで鹿を殺します。硝酸塩入りの餌はこの性質を利用したものですが、一方で硝酸塩入りの餌を食べた鹿は食用にできない、味が合わないのか餌に食いつかないなどの問題点もあります。
また、罠を仕掛ける方法もありますが、自治体によっては助成金を得られるなどメリットがあるものの、敷地内に置くには許可が必要と、法的な規制があります。さらに、罠を避ける賢い鹿もいるようです。 

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